外国人との握手のマナーとは
日本人は、お辞儀を多用する文化です。
それに対して、外国は握手やハグを重要視する文化であると言われています。
日本人がしがちなお辞儀では、お辞儀をしている間はお互いの目を見ることができなくなります。
アイコンタクトを大切にする外国人の方には、目線を合わせることを優先しましょう。
世界はグローバル化しているものの、まだ初対面の人に握手やハグをすることにためらいを覚える日本人は多いのではないでしょうか。
外国人との握手の正しいマナーを覚えておくと、いざという時に役立ちます。
正しいマナーでは、右手を差し出し相手の手をしっかりと握ります。
この時に相手の目をよく見て、挨拶をしながら上下に2~3回振るとよいでしょう。
気を付けて!両手で握るのはマナー違反
外国では左手はトイレで使用する「不浄の手」として、握手に使用することはありません。
一方で、日本では右手で相手の手を握ったその上から左手を重ねて、強い親愛の情を表わすことがあります。
しかし、外国人に同じことをすると、握手に不浄な左手を使用するということは嫌われているのだと受け取られてしまいます。
物足りないように思えても、両手ではなく右手だけで握手するようにしましょう。
また、左利きの方も意識して右手を使用するようにしましょう。
右手で相手の手を握る時に気を付けたいのは、相手の目を見ながら「しっかり」と握ることです。
力の抜けた握手は、外国人にとって死んだ魚を握りしめているようで気持ち悪く感じられるそう。
相手を痛がらせるほど強く握る必要はありません。
しかし、「お会いできて嬉しい」という気持ちを込めて、アイコンタクトしながらしっかりと握りしめるようにしましょう。
握手で気を付けるべきルールとは
日本では、訪問した側など目下の人が先に挨拶をしたり、名刺を差し出す順序のルールとなっています。
しかし、握手をする場面では、相手の体の一部に触れることとなります。
そのため、日本における挨拶のルールとは逆の順序になります。
つまり、目下の人が先に手を差し出すのではなく、目上の人が先に手を差し出す順序となるのです。
目上の人が相手に対して「握手して親交を深めたい」という意思表示をするために手を差し出してはじめて、目下の人は握手ができるのです。
外国では、日本よりもフェミニズムが浸透しています。
男性が手を差し出して女性に握手するように促すのは、避ける方がマナーとされています。
握手するかどうかの決定権を持つのは、女性なのです。
つまり女性が手を差し出してくれたら握手してもよいということで、反対に言えば、女性が手を差し出さない限り男性は握手を介した挨拶ができないということです。
自身が女性の場合は、外国人に対して進んで握手するように心がけましょう。